建築設備士の一次試験に合格して二次の勉強を始めようとすると、多くの人が同じところでつまずきます。教材が売っていない。書店に行っても、二次(設計製図)の対策本はありません。私は一度二次で落ちていて、そのときも最初にここで焦りました。この記事では、数少ない選択肢のひとつである受験準備講習会のテキストについて、今の申込状況と、2万円をどう考えるかを整理します。
※日程・価格・在庫は変わることがあります。申し込む前に、必ず主催団体の公式ページで最新の情報をご確認ください。試験の制度そのものは公益財団法人 建築技術教育普及センターの公表情報が正です。
二次試験は、そもそも教材の選択肢が少ない
一次試験なら、市販の問題集がいくつも見つかります。ところが二次になると、対策本がない。受験者数が年間数百人という規模なので、出版社が力を入れにくいのだと思います。
そのため実際の選択肢は、公式に公表されている過去問と採点のポイントを自分で読み込むか、受験準備講習会のテキストを使うか、という形に絞られてきます。ここを知らずに「そのうち良い本が出るだろう」と待っていると、1か月が過ぎます。
受験準備講習会は、ほとんどの会場が満席
一般社団法人 日本設備設計事務所協会連合会と一般社団法人 電気設備学会が主催する受験準備講習会が、7月から8月にかけて全国8会場で開かれています。ただし2026年7月25日時点で、札幌・大阪・福岡と、7月中の東京4回は満席です。公式ページには、満席になった会場はキャンセル待ちや追加募集を行わないと書かれています。
受付が残っているのは8月1日(土)の東京会場だけです。定員は150名。参加を考えているなら、この1回に絞って早めに動くことになります。
講習会に行けなくても、テキストだけ買える
ここが意外と知られていません。講習会に参加しなくても、使用テキストだけを単体で購入できます。価格は1冊20,000円(送料・消費税込)。申込の締切は7月31日(金)午後5時で、在庫がなくなり次第そこで終了と案内されています。
内容は、その年の課題建物に関する設備の特徴や予想問題、出題傾向の解説です。2026年の課題建物はホテルなので、テキストもホテルを想定した中身になります。講習会で配られるものと同じ内容だと明記されています。
申込は主催団体の公式ページからできます。→ 令和8(2026)年「建築設備士」第二次試験受験準備講習会テキスト販売について(日本設備設計事務所協会連合会)
2万円をどう考えるか
正直に言うと、高いです。私も去年、財布を見ながら迷いました。それでも買った理由は単純で、他に買えるものがなかったからです。
使ってみて価値を感じたのは、その年の課題建物に向けて論点が絞られている点でした。二次の勉強でいちばん時間を溶かすのは、どこから手をつけるか分からずに範囲を広げすぎることです。読む範囲が決まっているだけで、迷う時間が減ります。ただし、これを読めば書けるようになる類のものではありません。結局は自分で手を動かして、記述を書き、図面を描いた分しか身につきませんでした。
2万円を出すかどうかは、残りの日数と自分の現在地しだいだと思います。過去問を通しで解いてみて、記述も作図もまだ形にならないなら、範囲を絞る道具として検討する価値はあります。逆に、すでに自分の型ができていて回し方も決まっているなら、無理に増やす必要はありません。教材を増やしすぎて回らなくなるのは、私が去年やった失敗です。
去年のテキストが手元にある人へ
私のように二次を受け直す人は、前の年のテキストが残っているはずです。ただし課題建物は毎年変わります。去年のもので今年の課題を追いかけることはできません。
それでも使い道はあります。設備の基礎的な考え方や、記述をどう書くかという型の部分は、年度が変わっても通用するからです。課題対応は今年のもの、書き方の練習は去年のもの、と役割を分けて使う。ここを分けずに読むと、今年の課題と噛み合わない情報を覚えてしまいます。
まとめ
- 二次試験は市販教材がほとんどなく、選択肢が限られる
- 受験準備講習会は多くの会場が満席。受付が残るのは8月1日(土)の東京のみ
- 講習会に行けなくても、テキスト単体を20,000円で購入できる(7月31日午後5時締切・在庫限り)
- 価値は「範囲が絞られること」。読むだけで書けるようにはならない
- 去年のテキストが手元にあるなら、課題対応は今年・書き方の練習は去年と役割を分ける
買うにしても買わないにしても、締切が7月31日なので、迷ったまま過ぎるのがいちばんもったいない。まず過去問を1年分、時間を計って解いてみてください。そこで自分がどこで止まるかが分かれば、2万円が必要かどうかも自然に決まります。申込先は公式ページです。手をつける順番は一次合格後、二次は何から?に、残り1か月の割り振りは発表後の1か月 週割りプランにまとめています。

コメント