建築設備士 二次 製図の道具と準備|独学でそろえるものと作図の段取り

建築設備士の第二次試験(設計製図)は、実は「道具」と「段取り」で差がつきます。実力が同じでも、手に馴染んだ道具と決まった描く順番があるだけで、本番の速さと落ち着きがまるで違う。独学だと「何を揃えればいいのか」がいちばん分かりにくいところです。私は一度二次で落ちていて、準備の甘さで時間を失いました。この記事では、独学でそろえる道具と、作図の段取りを整理します。

※試験当日に持ち込める道具・条件は年度で変わり得ます。使用可能な用具は、必ず公益財団法人 建築技術教育普及センターの受験要項でご確認ください。ここでは練習・準備の考え方を扱います。

目次

大原則:道具は「速く・正確に・消しやすく」で最小限に

道具選びの基準はシンプルです。速く描けて、正確で、直しやすいこと。あれもこれもと増やすより、少数を使い込んで手に馴染ませる方が本番で効きます。製図は描き直しがつきものなので、「消しやすさ・修正のしやすさ」を軽視しないのがコツです。

① そろえておきたい基本の道具

独学でまず用意したい基本の道具です(持ち込み可否は受験要項で必ず確認してください)。

  • 製図用シャープペン:太さ違いで線を描き分けられるよう、数本。替芯も多めに。
  • 三角スケール:縮尺どおりに測る・描くための必須道具。
  • 三角定規(勾配定規):直線・平行線・垂直線を素早く正確に。
  • テンプレート(円・四角など):記号や設備を素早くきれいに描く。
  • 消しゴム+字消し板:周りを消さずに一部だけ直すための必需品。
  • 製図用ブラシ:消しカスをきれいに払い、図面を汚さない。
  • ドラフティングテープ:用紙のずれを防ぐ。剥がしても跡が残りにくいもの。

高価なものは不要です。「自分の手が速く動くか」だけを基準に選んでください。

② 本番と同じ道具で練習する

意外と見落としがちですが、本番で使う道具は、練習から同じものを使うのが鉄則です。本番で新品をおろすと、芯の硬さや定規のすべり具合が違って、いつもの速さで描けません。道具は「手の一部」になるまで慣らす。消しゴムや字消し板の使い勝手も、練習で体に入れておきましょう。

③ 作図の「段取り(描く順番)」を固定する

道具がそろったら、次は描く順番を毎回同じに固定します。「枠・基準線 → 大きな骨格 → 主要な設備・記入要素 → 細部・仕上げ」のように、自分の手順を決めておく。順番が決まっていると、本番で迷う時間が消え、抜け漏れも減ります。毎回バラバラに描いていると、緊張した本番で必ずどこかが飛びます。段取りは練習で固めるものです。

④ 時間を計って「通しで1枚」描く

道具と段取りが固まったら、ストップウォッチで時間を計りながら、通しで1枚を仕上げる練習をします。これで初めて「自分が1枚にどれだけかかるか」が分かり、本番の時間配分が組めます。部分練習だけでは本番の感覚は身につきません。時間配分の組み立て方は製図(作図)の時間配分のコツにまとめています。

やってはいけない準備

  • 本番で新品の道具をおろす:手が慣れず速度が落ちる。練習から同じ道具で。
  • 道具を増やしすぎる:迷いが増えるだけ。少数を使い込む。
  • 描く順番を決めずに練習する:本番で抜けが出る。段取りを固定する。
  • 持ち込み可否を確認しない:使えない道具で練習すると本番で困る。受験要項を必ず確認。

まとめ

  • 道具は「速く・正確に・消しやすく」で最小限に
  • ①基本の道具をそろえる(持ち込み可否は受験要項で確認)
  • ②本番と同じ道具で練習し、手に馴染ませる
  • ③描く順番を固定して抜け漏れを防ぐ ④通しで時間を計って描く

製図は、本番の一発勝負に見えて、実は準備で勝負がほぼ決まっています。道具と段取りを整えるだけで、同じ実力でも結果は変わります。二次全体の進め方は建築設備士 第二次試験の独学ガイドに、合格後の最初の一手は二次は何から手をつける?にまとめています。道具と段取りは、当日ではなく今日整えるものだと思います。

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この記事を書いた人

建築設備士の二次試験に一度落ちて、いまリベンジ中の社会人受験生です。働きながらの独学で、必須問題の暗記・電気計算・製図のつまずきと工夫を記録しています。同じように挑戦している方の役に立てば。

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