建築設備士 二次試験の選択は「電気・空調・衛生」どれを選ぶ?|決め方の基準

建築設備士の第二次試験(設計製図)では、空調・換気/給排水衛生/電気の中から1分野を選んで解答します。「自分はどれで受けるのがいいんだろう」——これは受験を決めた人が最初に迷うところだと思います。私自身、一度二次で落ちていて、この選択も含めて遠回りをしました。この記事では、分野の選び方を私なりの基準で整理します。

※あくまで一受験者の考え方の整理です。最終的な出題範囲や条件は、必ず公益財団法人 建築技術教育普及センターの公表情報でご確認ください。

目次

二次の選択は3分野から1つ

第二次試験のうち、設計製図のパートは「空調・換気設備」「給排水衛生設備」「電気設備」のいずれか1分野を選択して解きます。必須問題(建築設備基本計画)は分野共通ですが、製図を含む選択側は、自分が選んだ1分野で勝負することになります。

つまり、どの分野で受けるかを早めに決めて、その分野に対策を集中させるのが基本方針になります。あれもこれもと手を広げると、限られた時間が分散してしまいます。

選び方の4つの基準

① 実務で触れている分野

いちばん大きいのは、日ごろ実務で触れている分野かどうかです。図面の見方や用語、設備の考え方に馴染みがあると、製図でも記述でも手が動きやすい。馴染みのある分野は、ゼロから覚える負担が小さくて済みます。

② 計算と製図、どちらが苦になりにくいか

分野によって、計算で点を取りにいくのか、図面の作図で見せるのかの感触が変わってきます。数式を手順どおりに進めるのが苦にならない人と、図を描くほうが性に合う人がいます。自分がどちらで戦うと粘れるかを考えると、分野が絞れてきます。

③ 一次試験での手応え

一次試験でどの分野が比較的解けたかも、ひとつの目安になります。一次で手応えのあった分野は、二次でも土台があるぶん入りやすい。逆に、一次で苦しんだ分野を二次でわざわざ選ぶのは、よほど理由がなければ遠回りになりがちです。

④ 過去問を1年分「解いてみた」感触

迷ったら、各分野の過去問を1年分だけ実際に解いてみるのがいちばん早いです。眺めるのではなく、手を動かして「どれが一番ストレスなく進められるか」を体で確かめる。私はここを省いて雰囲気で決めかけて、あとで後悔しました。問題は公表されているので、自分の手で試せます。

電気を選ぶなら

電気設備は、計算問題を「型」で固めると安定しやすいのが特徴だと感じています。全日効率・電圧降下・力率改善・変圧器容量など、出題テーマごとに解き方の手順を決めておけば、本番で手が止まりにくくなります。電気系の素地(電験など)がある人とは相性がよい分野です。出るテーマと解き方の型は電気計算 攻略まとめに整理しているので、電気で受ける人はあわせてどうぞ。

空調・換気/給排水衛生を選ぶなら

空調・換気や給排水衛生は、実務で配管やダクト、機器に触れている人ほど入りやすい分野です。系統図や配管図など、図面で考える場面が多くなります。日ごろ図面に親しんでいる人は、作図のとっかかりがつかみやすいはずです。どちらも、自分の実務や興味に近いほうを選ぶと、勉強そのものが続けやすくなります。

迷ったときの最終判断

それでも決められないときは、「実務で触れている」×「過去問を1年分解いて手が動いた」の重なる分野を選ぶのが、いちばん後悔が少ないと思います。かっこよさや配点の噂で選ぶより、自分が最後まで粘れる分野を取る。残り時間が限られているほど、この「続けられるか」が効いてきます。

まとめ

  • 二次(設計製図)は空調・換気/給排水衛生/電気から1分野を選ぶ
  • 選び方の軸は「実務の馴染み」「計算か製図か」「一次の手応え」「過去問を解いた感触」
  • 電気は計算を型で固めやすい/空調・衛生は図面の実務感が活きる
  • 迷ったら、実務で触れていて、かつ過去問で手が動いた分野を選ぶ

二次試験全体の進め方は、建築設備士 第二次試験の独学ガイドにまとめています。分野を決めたら、次は何から手をつけるか。あわせて読んでみてください。一緒に、自分に合ったルートで合格を取りにいきましょう。

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