建築設備士の一次試験に合格すると、ほっとするのも束の間、二次(設計製図)まで時間はそれほど残っていません。「で、何から手をつければいいの?」——ここで迷って数週間を溶かすと、後がきつくなります。私は一度二次で落ちていて、まさにこの出だしでつまずきました。この記事では、合格後にまずやることを順番に整理します。
※学習の進め方は人それぞれです。出題範囲や試験形式は、必ず公益財団法人 建築技術教育普及センターの公表情報でご確認ください。
まず、二次の全体像を1回つかむ
細かい勉強に入る前に、二次がどういう試験かを1回だけ俯瞰します。二次は大きく「必須問題(記述)」と「選択(設計製図)」に分かれます。ここを知らずに目の前の1問から手をつけると、全体のバランスを見失います。全体像は建築設備士 第二次試験の独学ガイドにまとめてあるので、まずそこで地図を持ってください。
① 過去問を1年分、時間を計って解いてみる
最初にやるべきは、過去問を1年分、本番と同じ時間で解いてみることです。目的は点を取ることではなく、「今の自分はどこができて、どこで止まるか」を知ること。記述で手が止まるのか、製図で時間が足りないのか、計算でつまずくのか。現在地が分かって初めて、何に時間を割くべきかが決まります。眺めるだけでは分かりません。手を動かすのが一番速い診断です。
② 選択分野を早めに決める
設計製図は、空調・換気/給排水衛生/電気から1分野を選びます。分野を決めないと製図の対策が始められないので、ここは早めに。実務で触れている分野、過去問を解いて手が動いた分野を基準に選ぶと、後悔が少ないです。選び方は電気・空調・衛生どれを選ぶ?で詳しく整理しています(電気を選ぶなら、計算は電気計算 攻略まとめで型を固めると安定します)。
③ 必須問題(記述)の暗記を毎日少しずつ始める
必須問題は覚える量が多く、直前の詰め込みでは間に合いにくい。だから合格後すぐ、毎日少しずつ始めるのが効きます。コツは「眺める」のではなく、問題を見て答えを声に出して再現すること。言えなければすぐ答えを見て、また戻る。この5秒の「思い出そうとする」手間の積み重ねが、本番で書ける記憶を作ります。1日10分でも、毎日積めば差になります。
④ 製図・作図に早く手を動かす
製図は「分かる」と「描ける」の差が大きく、後回しにすると最後に詰む分野です。最初は時間がかかって当然なので、早いうちから手を動かして、道具や作図の段取りに慣れておく。直前にまとめてやろうとすると、時間配分の感覚が間に合いません。少しずつでも早く触れるのが、結局いちばんの近道です。
やってはいけない遠回り
- 教材を増やしすぎる:不安だと買い足したくなるが、今あるものを使い切る方が早い。
- 完璧主義で1問に沼る:完璧より、全体を何周も回すこと。
- 製図を直前まで触らない:いちばん後悔しやすい。早く手を動かす。
- 計画だけ立てて満足する:きれいな計画より、今日1問。
まとめ
- まず二次の全体像を1回つかむ
- ①過去問を1年分、時間を計って解いて現在地を知る
- ②選択分野を早めに決める
- ③必須問題の暗記を毎日少しずつ(声に出して再現)
- ④製図は早く手を動かす(後回し厳禁)
出だしでつまずくと、ただでさえ短い二次までの期間がさらに削れます。逆に、最初の一手さえ決まれば、あとは毎日積むだけ。二次全体の進め方は独学ガイドにまとめています。一緒に、最短ルートで合格を取りにいきましょう。

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